20060517[Wed]  こんなことばっかり考えてるからだよ
国語の勉強をしていてふと思った。
ノートにはこうある。
「『わたし』にはクラスメートが『いちよう(一様)』に見える」

・・・・もしも、だ。
もしもこの「一様(いちよう)」が・・・「一様(はじめさま)」であった場合どうなるだろうか。

金田一・・・斉藤・・・篠原・・・山田・・・柄刀・・・折原・・・
世の中には「一」さんが溢れている・・・
この場合どの「一」なのかは特定できないが、とにかく「わたし」が何処かの「一」さんにぞっこんであることは容易に推測できよう。なにせ「様」をつけているくらいだ。この場合の「様」が目上の者に対する敬意以上のものを含んでいることは明確だろう。そして、身分制度のなくなった現代社会において心の底から相手に「様」をつけることは酷く稀である。そのような恥ずかしいことを成し得るのは夢見る乙女、もしくは勘違いオタク、と相場が決まっているのだ。
「一」くん(恐らく性別は「わたし」にとっての異性、つまり男性と推測できる)がどこかの御曹司であり、「わたし」がその使用人か使用人の娘―などという状況も考えられるが、異国の学校においてその可能性はやはり低いだろう。
とにかく「わたし」はもう、「一」くんが大好きなのである。それによって感受性の強い乙女の思考は飛躍し、彼が存在するというだけでこの地球を愛せ、そして、何ら見栄えのしないクラスメートでさえ「一」くんに見えてくるほどだ。もう彼女の思考には何者も立ち入る隙はない。はじめはじめはじめはじめ・・・それだけである。

そのノートにはこうも記してある。
「クラスメートには『わたし』が異質に見える」

当然だ。「一」くんが実在の人物にしろなんにしろ、「わたし」が相当に不気味で気持ちの悪い存在であることは否めない。正直、こっちに近づかないで欲しいくらいには思っているかもしれない。無理もない。それくらい今の彼女は―やはり異質、なのだ。

そうして彼女は「奇妙な感じ」を抱く。
違和感―そう、「自分には見えない境目が他の人々によって自分のまわりに引かれ、それによって疎外されている」―。

当然だ。はっきり言おう、彼女は、真に、気持ちが悪い。はじめ様だ?いったい何を考えているのだろう。常人の感覚では推し量れないものがある。いや、推し量りたくもない。夢と現実の境目さえ踏まえていない彼女には周囲が境目を引くしかあるまい。そして子供は往々にして残酷であるものなのだ。子供は素直で優しい、などというのは正直いって妄想である。彼らはそのように「愛らしい」自分を演じることによって弱者に厳しい自然社会を生き抜こうとしているだけである、決して騙されてはならない。

―話を戻そう。結論からすると、「わたし」は「一様」という枠組みに思想的にかなりの拘束を受けている。その枠組みがつまり、「物事への正確な判断を困難に」しているのだ。

境目―それは妥協を許さない無慈悲な冷酷さを持ちながらも、人間という種の保存、そしてより優れた種の保護のために欠かせないものなのかもしれない―。











そうとう疲れてるみたいですね、管理人。



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